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知られざる!? 台湾クラシック音楽文化の世界

台北に新しい音楽ホールができる⁈ 大安区の音楽ホール&図書館計画

ノスタルジックでレトロな街並みが郷愁をそそる台湾ですが、一方で日々開発も進み、新しいランドマークも誕生しています。台北市では、読売ジャイアンツも試合に訪れた「台北ドーム」(台北大巨蛋)のオープンが昨年大きな話題を呼び、今後も台北駅近くのツインタワー「台北雙星」(Taipei Twins)、南港の「ららぽーと」などの新しい施設がオープン予定です。

そんな中でも私が特に注目しているのが、台北市大安区の「音楽ホールと図書館計画」です。新しいコンサートホール建設の予定地となっている噂の現場を街歩きしてきましたので、レポートいたします。

本日のBGM【レイ・チェン】

台湾出身のヴァイオリニストによるアルバム💿

「大安区の音楽ホールと図書館計画」とは

台湾の北部に位置する大都市台北は、「台北市」のもと12の行政区に分かれています。(北投区、士林区、中山区、內湖区、大同区、松山区、萬華区、中正区、大安区、信義区、南港区、文山区)

その中でも人口が比較的集中しているのは、中心に位置する「大安区」と、隣の(地図的には上)「松山区」と言われています。今は引っ越してしまいましたが、「大安区」には以前「米国在台湾協会」(American Institute in Taiwan, 略してAITと呼ばれる)というアメリカの公的機関がありました。その跡地(現在空き地)に、音楽ホールと図書館からなる新しい複合施設の建設が計画されています。

音楽ホールの規模は1500人程度になると言われ、クラシック音楽に対応したホール設計になるようです。台北には現在、クラシック音楽が演奏される会場として、2000人規模の大型ホールと350人規模の小型ホールがあり、新しい音楽ホールはちょうどその間を埋める規模となりそうです。

建設予定地の選定とデザインコンペをすでに終え、建設企業の選定段階まで来ているようで、将来とても楽しみな開発計画です。

噂の現場がある大安区とは?

大安区は「台湾大学」をはじめとする教育機関を多く有する文教地区で、緑豊かな「大安森林公園」や並木道が特徴の「敦化南路」など、自然環境も豊かな台北の中心に位置するエリアです。

日本人観光客にも大人気のグルメ・ショッピングエリアである「永康街」や「公館夜市」「通化街夜市」という夜市も地元で有名です。また、おしゃれな飲食店、カフェもとても多いエリアです。

大安区おすすめホテル

マディソン

観光やビジネスにもおすすめのスタイリッシュなブティックホテル

https://madisontaipei.com/

ハワードプラザホテル

Netflixドラマ『華燈初上』のロケ地にもなっていたレトロな5つ星ホテル

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噂の現場近くには何がある?

建設予定地は、地下鉄の大安駅3番出口から歩いてすぐ、バス停もあり交通の便がとてもいいところです。

目の前の大通り「信義路」は台北市内の主要な道路の一つで、道沿いには台北101や中正紀念堂、大安森林公園などがあります。新しい音楽ホールはちょうど台北101と中正紀念堂(国家音楽ホール)の中間あたりに位置することになります。

ちなみに信義路は、真ん中を双方向に走っているバス専用車線以外、全て一方通行道路(台北101方面へ)になっています。どこから出発するかにもよりますが、中正紀念堂の国家音楽ホールと新しいホールへは信義路を走るバスでの移動もおすすめです。

すぐ近くの交差点には、高架下に「建國假日花市」という大型の花市が、週末と祝日にオープンしています。トロピカルな植木や、美しい蘭の花、フラワーアレンジ用品、園芸用品、切り花など、季節によって売っているものも変わるので、毎回見ているだけで楽しめます。観光客の方にもおすすめです。

高架下は平日の間駐車場だが休日は突如として花市になる風景がおもしろい

交差点を渡ったところが「大安森林公園」で、こちらも緑がきれいです。かわいいリスもよく見かけますし、鳥がたくさんいるのでバードウォッチングなども楽しめます。都市の真ん中で、日本ではあまり見ないような鳥が見られるので面白いです。今は外も涼しいので観光の合間に公園で一休みもおすすめです。建設予定敷地のすぐ隣には大安工業高校があります。音楽科が有名な、師範大学附属の高校も目と鼻の先で、落ち着いた雰囲気の街並みです。

現在敷地は広大な空き地なっており、一部コンクリートが打たれて公共駐車場として有効利用されています。

敷地の中心あたりから隣の大安工業高校を望む

図書館も最新鋭の施設になると噂なので、音楽ホールと共にとても楽しみです。また新しい情報などを得ましたら記事にしようと思います。

おまけの街歩き「Taipeiアリーナ」巨大広告

こちらは先ほどの話題にも登場した人口の多い区の一つ、「松山区」にある「台北アリーナ」の様子です。

11/7から11/13までの1週間、SONYから発売された角野隼斗さんの新作アルバムの広告映像が台北アリーナ(台北小巨蛋)の「台北天幕」と呼ばれる巨大なLEDデジタル看板で流れています。とても大きく迫力があります。台北を訪れるファンの方はお見逃しなく!角野さんは来年2025年、台北でのリサイタルを予定しています。

この日は、11月22日台湾にて世界同時公開の映画版「ウィキッド」の広告もたくさん流れていました。日本よりも公開が早い(日本は2025年の春頃公開予定)ので、気になる方は台湾旅行ついでに一足早く鑑賞してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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