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【ダイアナ・クラール】8年ぶりの台湾公演!ジャズクイーンのピアノに浸る大人ジャズナイト🎵コンサートレポート

ダイアナ・クラール2024年世界ツアー台北2daysコンサートが開かれ、初日に行って参りました。日本でのツアー日程を終えて、台湾にやってきたダイアナ・クラールさんですが、なんと8年ぶりに台湾に戻ってきたとのこと。歡迎回來!

カナダ出身のダイアナ・クラールは、音楽的素養のある両親のもと幼少期からピアノに親しみ、その後は奨学金を受けボストンのバークリー音楽大学でジャズピアノを本格的に学びました。バークリーの同級生には、日本が世界に誇るジャズピアニスト小曽根真さんがいたそうです。音大卒業後カナダで活動をしていたところ、ジャズベースの巨匠レイ・ブラウンに才能を見出され、活動拠点を再びアメリカのロサンゼルスに移し、その後ニューヨークにてデビューし大ブレイク。グラミー賞などアメリカ、カナダでの数多くの受賞歴、8枚ものアルバムがビルボードチャート1位獲得という大記録を持つ唯一のジャズアーティストとなりました。著名なミュージシャンであるエルヴィス・コステロが夫であることも有名です。

geo.music.apple.com

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コンサートレポート

日時:5月22日(金)19:30  公演時間約100分(休憩なし)

会場:國家音樂廳

パイプオルガンが幕で覆われていたので、この日のホールはちょっと雰囲気が違いました。黒い幕には開演前赤い照明が下から照らされ、ムーディーで大人な雰囲気!

スタインウェイのピアノは屋根が取り外され、ボーカル用マイクがセットされています。こちらもいつもと違うワイルドなピアノのセッティングでした。公演中は曲ごとに照明の色や照らし方が変えられとてもきれいでした。

 

本日のバンドメンバー

ヴォーカル/ピアノ:ダイアナ・クラール

ドラム:マット・チェンバレン

(ベース:トニー・ガルニエ)

 

この日大変残念なことにベーシストのトニー・ガルニエは体調不良で出演が叶いませんでした。事前に主催者のインスタグラムでライブの演出に変更があることが告知され、ドラマーと二人のみでのライブが行われました。衣装は全身黒のコーディネート、ヒールの高いショートブーツを履いてのピアノ演奏本当にクールでした。

本日のセットリスト

’Deed I Do

L-O-V-E

The Look of Love

Let’s Fall In Love

Someone To Watch Over Me

Night and Day

Cry Me a River

’S Wonderful

Fly Me To The Moon

Almost Like Being In Love

All or Nothing At All

I’ve Got You under My skin

The Girl in The Other Room

All of Me

Day In, Day out

The Boulevard of Broken Dreams

P.S. I Love You

Just You, Just Me など20曲

 

10曲目までダイアナ・クラールのピアノのみでナンバーを披露。11曲目からドラマーと一緒に演奏しました。2曲目が終わったところで、会場向かってダイアナ・クラールが「何が聞きたい?」と尋ねると、あちこちからリクエストが飛び交いました。

何人ものリクエストがホールに共鳴し聞き取れない状況に「このホールって本当ハーモニーがステキなのよね」とおしゃれすぎる冗談でトークを盛り上げ、結局は「I play them all(全部やっちゃうわよ)」と会場に応えると大歓声が起こりました。トークのお声も歌同様ハスキーで、歌声よりもセクシーかもしれません。トーク中、伝説的ジャズアーティストであるトニー・ベネットなどとの交流エピソードも披露されました。

 

本日のアンコール

How Deep Is The Ocean など計3曲

 

バンド編成変更の影響で曲目が限られたことを指摘するジャズ通ファンもいますが、個人的にはピアノバーでダイアナ独り占めのような贅沢な気分になれました。シンガーとしてのイメージが強かったのですが、ダイアナ・クラールのジャズピアノ演奏を実際に初めて見ることができ、ジャズピアニストとしても偉大なアーティストであることを改めて知ることができました。

熱いアンコールに答えて着席する二人↑

 

本日の中国語キーワード

ダイアナ・クラール戴安娜・克瑞兒 Dàiānnà Kèrùiér

ベース:貝斯 bèisī

ジャズドラム:爵士鼓 juéshìgǔ

カナダ:加拿大 jiānádà

バークリー音楽大学伯克利音樂大學 bókèlìyīnyuèdàxué

グラミー賞葛萊美獎 géláiměijiǎng

 

次回の台北コンサートレポートもお楽しみに。