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知られざる!? 台湾クラシック音楽文化の世界

【両庁院見学ツアー】Multilingual Guided Tourをご紹介!

前回ご紹介した國家兩廳院(国家両庁院)は、充実した観光客向けの見学ツアーを提供しています。ですが、開催日が限られることから、あまり知られていないようです。

もしも見学ツアーがある日に中正紀念堂を訪れる方は、国家両庁院の広場を通り過ぎるだけでは、本当にもったいないですよ〜!今回はその見学ツアーの参加方法と流れについて詳細をまとめたいと思います。

前回の記事はこちらからご覧ください👇

見学ツアー概要

国家両庁院二つの建物の内部を、日本語対応の音声ガイド端末で解説を聞きながら自由に見学することができます。台湾が誇る文化芸術施設の秘密を探ることができるこちらのツアーは、音楽好き、演劇好き、もちろんそうじゃない人にもおすすめの観光アクティビティです。

こちらの記事ではMultilingual Guided Tour(多言語ガイドツアー)をご紹介します。

開催日:(基本的に)隔週月曜日と火曜日の10:00〜12:30(※最終入場12:00)

料 金:一般150元/学生・両庁院会員100元(国際学生証・会員証提示のこと)

    3歳以下、65歳以上、障害者手帳お持ちの方と同伴者1名まで無料

申込窓口:国家戯劇院(演劇シアターの建物)6番ゲート

公共交通でのアクセス

地下鉄(MRT)「中正紀念堂駅」5番出口から徒歩5分ほど。路線は、淡水信義線(赤)か、松山新店線(緑)をご利用ください。その他、バスは複数路線ありますので、Googleマップで検索して利用すると便利です。

国家戯劇院6番ゲートは大通り側ではなく広場に面した大階段上の入り口です。

見学参加方法と流れ

毎日開催ではなく、基本的に隔週の月曜日と火曜日の午前(公演の状況によって他の曜日も開放されるなど例外あり)なので開放日と時間に注意が必要です。下記リンクでページを表示し、スクロールして下の方にある「Make a Reservation」からカレンダーで実施日程が確認できます。

https://npac-ntch.org/visits/tour/i18n

事前にネットで予約ができますが、必須ではなく開催時間に合わせて申込窓口(演劇シアター6番ゲート、ドアを開けて左手すぐの受付)に直接行けば参加可能です。予約は必須ではないとのことですが、一応の人数制限があるようですので念の為ご留意ください。開始時間10時ぴったりにドアが開き受付が始まります。早めに到着しても外で待たされてしまうので、暑い時期は気をつけてください。

受付カウンターで料金を支払い、見学順路の案内(下敷きのような両面印刷の厚紙👆)、音声ガイド端末、ヘッドフォンを借ります。音声ガイドは多国語対応で、貸出時に好きな言語にセットしてもらえます。機器を借りる際には、ディポジット代わりに身分証などを窓口に預けます。どちらも見学終了後に同じ窓口に返却します。

見学順路の案内に従って、演劇シアターの建物内部から見学を始めます。音声ガイドはモニター付きでその画像を見ながらも楽しめるようになっています。見学ポイントに着いたら番号を入力して再生し、ヘッドフォンで音声を聞きながら進みます。

置いてある椅子やソファに腰掛けても大丈夫です。座りながらガイドを聞いたりゆっくりと美術品を鑑賞したりすることもできます。また、館内には黒いTシャツのスタッフがところどころに立っていて、スムーズに見学できるように常に気配りしてくれています。

見学ルートや写真撮影の可否は公演予定などの状況によって変わりやすいので、その日の見学で注意すべきことがあれば、スタッフが案内してくれます。スタッフはとてもフレンドリーで、英語が上手な方もたくさんいるので、わからないことがあったらぜひ気軽に質問してみてください。

恥ずかしがらずにスタッフさんと話すと、いいことがあるかもしれません。私が見学に行った日は、新しく始まる公演の舞台設営中で普段なら見学お断りのところ、スタッフさんが声をかけてくれて、写真を撮らないことを条件に、特別に舞台設備準備中の様子を客席から見せてもらえました。

演劇シアターの見学が終わったら、向かい側の音楽ホールの建物に移動します。順路の案内と音声ガイドはそのまま持って移動して大丈夫です。私が見学した時間帯、音楽ホールには台湾の団体見学の方たちがたくさんいらっしゃいました。ここでも親切なスタッフさんのアシストがあり、一人でうろうろしていた私に声をかけてくれて、なんとホール内のパイプオルガン見学に参加させてもらえました。普段聞けないパイプオルガンの音を聞くことができ、とてもラッキーでした。

音楽ホール内の見学が終わったら、最初の申込窓口(シアターの6番ゲート)に戻り、機器を返却してツアーは終了です。引き換えに預けていた身分証などを忘れずに持ち帰ってくださいね。

歴史から建物の秘密、展示されている美術品の解説まで、盛りだくさんの内容です。見学の目安時間は60分から90分とのことですが、じっくりゆっくり休みながら見て回ると120分(開放時間いっぱい10時から12時半まで)かけても足りないと感じる方もいると思います。最終入場時間よりも早めに行くことをおすすめします。

ご興味のある方はぜひツアーに参加してみてください。基本的に隔週での開催なので、ご旅行の予定が合わないという場合も多いかもしれませんが、両庁院にはいつでも利用できるショップやカフェなどの施設も充実しています。ツアー催行日以外でも十分に楽しむことができますのでご安心ください。

動画で見る兩廳院

行く予定がないけど、内部がどんな感じか気になる!という方は、まずはこちらの動画をチェックしてみてください。こちらは台湾のお子さん向けの社会科見学動画で、樂樂(ルールー)という可愛いキャラクターが登場します。

解説:CGキャラクターのルールーが両庁院を探検する。ナレーションの女性は「お姉さん」で、ルールーを案内してくれる。音楽ホールから見学を始めたルールーは、董陽孜(ドン・ヤンズー)作の巨大な書を鑑賞したり、クリスタル製のシャンデリアや高い天井の電球の手入れには「スパイダーマン」が活躍していることを知ったりする。音楽ホールガイドのお姉さんと合流したルールーはホール内の「宝物」を探しに行くが、途中、席の探し方や鑑賞のルールをわかりやすく説明してもらうなど、コンサートに行ったことがない子供達にもわかりやすい内容になっている。シアターに移動したルールーは「神獣」(屋根の上の守り神)のキャラクターと出会って見学を続け、シアターでもガイドのお姉さんと共に客席や舞台裏の見学をし、普段見られない迫力の舞台装置を見たりする。

01:00 国家音楽庁

02:53 天井をお掃除するスパイダーマン

05:37 パイプオルガンの紹介

06:55 国家戯劇院

11:29 舞台の秘密

 

今回の記事を読んで少しでも行ってみたいなと思っていただけたら嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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