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知られざる!? 台湾クラシック音楽文化の世界

【クラシック考察@台北】台湾おみやげ新定番!?ゆるキャラとクラシック音楽の巨匠たちがコラボ!台湾発雑貨ブランド「Some Music Design」

「クラシック考察@台北」では、まだまだ知られざる台湾のクラシック音楽文化について紹介していきたいと思います。今回は、台湾のゆるキャラ文化と音楽がテーマの雑貨ブランド「Some Music Design」(サムミュージックデザイン)のご紹介です。

台湾は「ゆるキャラ大国」

日本のご当地ゆるキャラブームはまだ記憶に新しいところですが、台湾にもほぼ時を同じくしてゆるキャラ文化が生まれ、現在も広く根付いています。市政府、地下鉄などの公的機関ですら、ゆるカワなオリジナルキャラクターがいて、キャンペーンなどの際には着ぐるみ人形が登場したりします。街に出ればかわいいキャラクターものが売られていたり、ポスターになっていたり、とにかくよく見かけます。ちなみに中国語で「キャラクター」は「吉祥物」と言いますが、なんだかおめでたい感じがしますね。

代表的ゆるキャラ セブンイレブンの「OPENちゃん」

台湾でよく見かけるキャラクターは挙げるときりがありませんが、特にセブンイレブンの「OPENちゃん」は、日本にもファンがいる有名キャラで、SNSアカウントを日本向けにも運営しているほどです。

2022年、高雄の気球パレード(ゆるキャラ巨大気球が集まるパレードイベント)では、強風に煽られそのまま行方不明になったOPENちゃんの姿を捉えた動画が、SNSで拡散され話題になりました。OPENちゃんの行方を案ずるニュース報道もあったほどで、台湾人のキャラクターへの関心の高さとその浸透ぶりがうかがえます。

www.youtube.com

なんともかわいらしい大巨匠たち

このブログで紹介したコンサートリポートにも、実はすでにゆるキャラが登場しています。かの大作曲家ブルックナーと大指揮者エリアフ・インバルさんのキャラクターバージョンがこちら。

歴史に名を刻む偉大な音楽家たちと、現代的なゆる〜いキャラクターのコラボはある意味相容れないような(想像すらしなかった?)感じもしますが、ゆるキャラ文化が根付いているここ台湾では、ごく自然に生まれ受け入れられています。

実際にコンサート当日はこのパネルと記念撮影する人がたくさんいました。インバル指揮のブルックナー演奏会は台湾市立交響楽団のシリーズもののコンサートですので、みんながSNSにアップすればとてもいい宣伝になります。台湾はテレビよりも、ネットとSNSの影響力が絶大なのです。

楽団としてはコンサートの宣伝目的ももちろんあるのでしょうが、ブルックナー生誕200周年のメモリアルイヤーに、ちょっと敷居が高いイメージがある作曲家をあらためて広く知ってもらいたいという意図も感じます。

 

キャラクターの重要性=知ってもらう、わかりやすく!

日本の厚生労働省は、公衆衛生に関する行政を担当していますが、台湾にも同じような政府機関があり「衛生福利部」と言います。世界中で話題になった台湾のコロナ対策を主導していた機関です。「衛生福利部」の公衆衛生に関する宣伝広告にも、キャラクターがたくさん使われており、周知にはSNSが活用されています。これが公的な周知広告?と「ゆるさ」に驚く方もいることでしょう。(感染症対策啓発宣伝の例↓)

Photo Credit (C) The Taiwan CDC

そのほかにも地下鉄のマナー広告など、幅広い認知を目的にした広告をあえてかわいく、わかりやすくしてあるものをよく見かけます。台湾は周知の必要があれば、フォーマルなものをあえてカジュアルダウンする傾向があり、そしてそれを受け入れる懐が広く、大らかな風潮があるところなのです。

 

クラシック音楽がテーマ「Some Music Design」(サムミュージックデザイン)

さて、前置きが大変長くなってしまいましたが、なんと、あのクラシック界の巨匠たちがゆるキャラ化したデザインのかわいらしい雑貨ブランドがあるのでご紹介したいと思います。「サムミュージックデザイン」です!

(c)SomeMusicDesign

サムミュージックデザインは台湾発の雑貨デザインブランドで、商品は取扱店のほかオンラインショップにて購入可能です。コースター、グラス、キーホルダー、ポストカードなど日用雑貨から、クリアファイル、キャンバストートバックなどレッスン時に大活躍しそうな小物類まで、充実のラインナップです。

見るとなんだかほっこり、思わずクスッとしちゃう、音楽好きにはたまらないウィットに富んだデザインが特徴のブランドです。アカデミックなイメージの音楽家が、とてもかわいいキャラクターになった雑貨たちは見ているだけで楽しくなります。

私はもともとキャラクターグッズを全く持たない主義だったのですが、その主義を撤回しついつい購入したものがありますので下記ご紹介します。

 

「Cheers For Composers」(ビアグラス)

台湾でよく見かける小ぶりのビアグラスにかわいい作曲家イラストのデザイン。

「25 Classsical Music Composers」(クリアファイル)

作曲家を象徴するエピソードがイラストに盛り込まれていますのでよ〜く観察してみてください。ラフマニノフは「大きな手」、ブラームスの「💔」はあの三角関係のこと…⁉︎

「Music Mahjong」(クリアファイル)

麻雀を楽しむバッハ、ハイドンモーツァルト、ベートーベン。麻雀牌をよく見ると…⁉︎

「The Maestros Postcards」(ポストカード)

台湾観光を楽しむバッハ、モーツァルト、ベートヴェン、シューベルト。台湾の夜市で名物グルメに舌鼓したり、国家音楽ホールの前でセルフィーしたり。

ご紹介したものはごくごく一部で、他に動物をモチーフにしたものがあったりと、どれもユーモアセンスたっぷりのデザインです。今月は新シリーズが発売されるということなので、楽しみにしています。新作はイタリアの大芸術家、レオナルド・ダ・ヴィンチの名画『最後の晩餐』とクラシックの巨匠たちがコラボしたユーモア溢れるデザインなどなど。新しい商品をぜひ下記サイトにアクセスしてチェックしてみてください♪

サムミュージックデザイン (三木芸術)ブランドサイト

www.somemusic-shop.com

サムミュージックデザインのグッズが買える場所

www.somemusic-shop.com

 

クラシック音楽好きの方が台湾に来られた際には、販売店にぜひ立ち寄ってみてください。今後、台湾おみやげの新定番になる日が来るかも!?

 

最後までお読みいただき本当にありがとうございました。

 

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